obon table
視覚障害者の住まいのリサーチを基に、テーブルを開発しました。
下記の3名による協働プロジェクトです。
リサーチ&基本デザイン:平井百香
プロダクトデザイン:細田真之介
プロデュース:加藤木貢児
視覚障害者の住まいのリサーチ
視覚障害者の方々はテーブル上を手探りで把握するため、物の位置を見失わないように、お盆の上に食器をまとめて食事をとる工夫をしていました。机の上を一覧することができないため、お盆を使って領域を分かりやすくすることで、空間の手がかりをつくり利便性を高めているのです。

ただし、お盆は毎回位置が異なり、触るたびに動いてしまう不安定さがあります。
そこで、視覚障害者の工夫に着想を得つつ、お盆という「足し算」のデザインではなく、テーブルの天板に凹みをつける「引き算」のデザインとすることで、よりシンプルで使いやすいデザインを実現しました。
テーブルの基本デザイン
写真のようにテーブル天板にクレーター状の凹みをつけ、物の配置を固定し、把握しやすいデザインとしています。
obon tableは視覚障害者向けの事業所に納品することが決まっていたため、色々な作業がしやすいように、様々な身体動作や道具の寸法を想定して、クレーターのサイズと配置を設計しています。

デザインの詳細は、以下のnoteに掲載しています。
https://note.com/momokahirai/n/nfac1166fa3bc
本作品は、
・ウッドデザイン賞2020
・ソーシャル・プロダクツアワード2021を受賞しました。
テーブルの効果検証
obon tableと普通のテーブルを使って、視覚障害者がインスタントコーヒーを作る行為を比較し、結果を以下の論文にまとめています。
Momoka Hirai:Perception of Table Space during Cooking by People with Visual Impairment, 認知科学, 31(2), 253-268, 2024
https://doi.org/10.11225/cs.2023.074